皆さん、こんにちは。
前回はコロナ禍だからこそ知っておきたい呼吸の大切さについて
お話しさせて頂きました。
本日は、その呼吸の仕組みについてお話しをさせて頂こうと思います。
ヨガやピラティスのレッスンなどでも生かして頂ける内容になっていますので
ぜひ最後まで目を通して頂けたら嬉しいです!
呼吸はなぜできるのか
呼吸は主に胸郭、横隔膜、腹壁の筋肉によって起こります。
これらが一緒に働き、胸腔内圧(胸の中の圧力)を
変化させることで呼吸をすることができるんですね。
どうしても呼吸と言うと口や鼻を一番にイメージする方も
多いかもしれませんが、筋肉の働きがとても重要になっています。
頭ではわかっている方も多いかもしれませんが
ここはイメージしにくいところですね。
それでは実際に、息を吸う時(吸気)、息を吐く時(呼気)の
体の内側がどうなっているのか図で見ていきたいのですが、
圧力のお話が出てきますので、
まずは肺に常に働いている力について見ていきましょう。
肺には外側から肺を広げる力と内側から肺がしぼむ力の両方が働いています。
この時、外から肺を広げる力が強いので相対的に外に広げる力の方が強くなるんですね。
これがポイントになります!
この外側に引っ張る力が強いこと(陰圧)によって肺を潰さず保つことができます。
ここからは吸気(息を吸う時)、呼気(息を吐く時)について
体の中で何が起こっているかを見ていきましょう!
吸気(息を吸う時)
①横隔膜は収縮して下降
②横隔膜が下に引っ張られることにより、
肺を広げる力が増える
③その結果、肺が広がる
④鼻から入ってきた空気が肺へ引き込まれる
そのため、息を吸うには横隔膜の収縮が重要なことがわかりますね。
ここでは、簡単に横隔膜についてのみお伝えしましたが、
横隔膜が関わっているのは吸気の筋活動の中の7-8割で、
それ以外に外肋間筋と言われる筋肉が肋骨を引き上げることも
吸気を助けている動きになります。
息を吐く時(呼気)
①横隔膜が弛緩(力が抜ける)
②肺を広げる力が減り、横隔膜は上昇
③肺がしぼむ
④空気が口や鼻から出ていく
この時は筋肉は特に働かず、横隔膜が緩むことによって
空気が出ていくんですね。
呼吸には本当に○○○が関係しているの!?
呼吸には横隔膜が大切であることがわかりましたね。
そうは言っても横隔膜は表面から見えないし
本当に働いてるの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
こんなパターンを考えると呼吸で本当に横隔膜を
使っているんだということを知ることがわかります。
それはズバリ
人工呼吸器管理の方の横隔膜を見るとその働きがよくわかる!
「そんなこと言われてもそんな人たちの横隔膜見れないよ〜」と
思われるかもしれません。
そんな方のために簡単に説明をさせて頂きます。
人工呼吸器とは、自分の呼吸だけでは維持できない方に対して、
口から管を通し、空気を送り込む機械です。
簡単に説明すると自分でする呼吸とは別に機械から送り込まれる
圧力のサポートを受けて呼吸を行います。
横隔膜が働かなくても空気が送り込むことができます。
横隔膜を使う頻度が減ることによって横隔膜はどんどん硬くなり
動きも悪くなってくるんですね。
実際の患者様を見てもこのような方たくさんいらっしゃいます。
また、人工呼吸器でなくても呼吸器の疾患の方や
一般の方でも呼吸が浅くなっている方は横隔膜が
硬くなっている方が多いです。
実際のレントゲンを見ても横隔膜の高さが上がってしまっている方も
多くいらっしゃいます。
横隔膜を使わない状況になると硬くなり動きが悪くなる!
あなたの○○○は大丈夫!?
人工呼吸器や呼吸器の病気でなくても呼吸が浅くなっていれば
横隔膜の動きが悪くなっている可能性は十分にあります。
あなたの横隔膜が健康な状態なのかチェックをしてみましょう!
①一番下の肋骨の下に手の指を当てます
②呼吸に合わせて肋骨の下に軽く指を入れていきます
※無理やり強くいれると内臓を傷つけるリスクがあるので
やる時は痛くない範囲で無理なく優しく行ってください
③指が入っていかない方は横隔膜が硬くなっているかもしれません!
本日のまとめ
・肺には外に広がる力が働くことで潰れずに保てる
・呼吸には横隔膜が関係していて、その割合は7-8割
・呼吸が浅くなったり、自分でしなくなると横隔膜は硬くなり動きが悪くなる
本日は呼吸について、また呼吸とは切っても切れない関係の
横隔膜についてお伝えをしていきました。
ここまでに横隔膜について熱く語るにも意味があります。
とても健康のために重要になってくる場所なんですね。
次回は、そんな横隔膜が体に与える影響についてお伝えしていこうと思います。
気になる方はぜひ次回もチェックして見てください!
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