果たして、産後にパンツが引っかかって履けなくなるのは骨盤が歪んでいる、もしくは開いているからなのでしょうか?
もちろん歪みにより問題が起きているかもしれませんが、多くの方が「引っかかる」と指差している場所は骨盤ではないかも!?
一度、どこで引っかかり履きづらいのか確認してみてください!
産後の骨盤の状況
骨盤は多くの靭帯によって強固に支えられています。
しかし、妊娠中にリラキシンというホルモンの影響により靭帯が緩み、出産に向けて可動性のある骨盤になっていきます。
出産直後では恥骨の間が7〜8mmほど開くとも言われており、産後は骨盤が歪みやすい状態です。さらにリラキシンは妊娠中だけではなく、授乳を行っている間は分泌され続けます。
このことから産後すぐに激しい運動や、片足立ち、左右非対称な姿勢を続けると骨盤に負担がかかり、歪みやすくなってしまいます。
しかし、骨盤の開きは数ヶ月で自然と元に戻るとも言われています。
果たして、産後の骨盤の歪みだけが原因でパンツが入りづらくなるのでしょうか?
パンツが引っ掛かるのはどこ?
「骨盤が歪んで…骨盤が開いて…妊娠前は履けていたパンツが入らないんです…」
産後の方のお悩みで多くいただきます。
「どの辺りで引っかかりますか?」と聞くと大体の方が太ももの横を指します。そこは大腿骨の一部である【大転子】という場所です。
骨盤というより、この大転子での引っかかりを感じ、悩んでいる方が多くみられます。
産後に多い骨盤・股関節のポジション
なぜ、大転子で引っかかりを感じるのでしょうか?
それは骨盤と股関節のポジションに問題があるからです!
まず、太ももの骨である大腿骨が内側にねじれた状態だと大転子が外に出っ張るポジションになってしまいます。妊娠中の姿勢などにより大腿骨を外側にねじるお尻の筋肉である外旋筋群をうまく使うことが出来なくなります。
それにより股関節が内側にねじれ、大転子での引っかかりを感じてしまうのです。
また、骨盤のポジションも関係しています。
妊娠中、お腹が大きくなるにつれて重みから反り腰のような姿勢になってしまう方も多いです。
反り腰のような状態が続くと骨盤が常に前に倒れているような前傾のポジションになってしまいます。骨盤のポジションと股関節は連動しており、骨盤が前傾すると股関節は内側にねじれやすくなってしまいます。
その結果、大転子での引っかかりを感じてしまいます。
まとめ
産前に履けていたパンツが産後に履けなくなるのは、骨盤が歪んでいるからだけではなく、大転子のポジションも大切です。
内側にねじれてしまうと大転子が外に出っ張ったポジションになるので、ここを整えてあげましょう!
お尻の筋肉、外旋筋群や反り腰で骨盤が前傾してしまっているなら合わせてここも整えてみましょう!
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