【おじぎで床に手がつかない人必見】筋膜のつながりから考えるバックラインの評価

体が硬くておじぎをしても床に手がつかない…

こんなお悩みはありませんか?

ストレッチをしているのになかなか床に手がつかない人は、どこを重点的にストレッチすればいいのか分かっていないだけかもしれません。

おじぎ(前屈)の硬さにはバックラインが関係しています。今回は、バックラインについて学び、ご自身の体を評価し、「どこが硬くて前屈しても床に手がつかないのか」を理解しましょう!

目次

バックラインとは?

バックラインとは足の裏から頭まで体の後面を保護している筋膜のラインのことを言います。

バックラインは

  1. 足底の筋、筋膜
  2. アキレス腱
  3. 腓腹筋
  4. ハムストリングス
  5. 仙結節靭帯
  6. 胸腰筋膜
  7. 脊柱起立筋
  8. 後頭部の筋、筋膜

の順番でつながっています。

姿勢としての機能

バックラインは体を直立した状態に保ち、前屈のように体を前に倒すのを防ぎ、伸展する機能があります。

直立した状態を保つために、脊柱起立筋やハムストリングス、腓腹筋などが連結している筋膜のつながりで背中を支えています。

バックラインが硬くなったり上手に機能しないと、姿勢において悪影響を及ぼします。

  1. 足関節の背屈制限(足首を曲げる動き)
  2. ハムストリングスの短縮
  3. 骨盤の前方移動
  4. 骨盤の後傾
  5. 脊柱の前弯
  6. 猫背
  7. 頭部前方変位

これらの不良姿勢につながります。

運動としての機能

人の発達においてもバックラインは関わっています。

赤ちゃんは丸まった姿勢で生まれてくると思います。その後、成長するにつれ腹部、臀部、膝、足部の順番にバックラインに支えられるようになります。

乳児が成長する際にバックラインの発達により、安定性を獲得し、生後約1年で直立するようになります。

バックラインの硬さを評価しよう!

バックラインのどこが硬いのか?前屈動作で考えてみましょう!

前屈した際に評価すべきポイントは以下の3つです。

①大転子の位置
②PSISの位置
③脊柱の湾曲

1つずつ考えていきましょう。

①大転子の位置

大転子とは太ももの横の出っ張った骨のことです。

前屈した際に大転子の位置が後方に大きく移動した場合は下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)の硬さが考えられます。

このような方は、ふくらはぎのストレッチしてみてください!

②PSISの位置

PSISとは骨盤の後で触れられるグリグリした骨の出っ張りのことです。

前屈した際にこのPSISが床と平行になっていない場合はハムストリングスや大殿筋の硬さが考えられます。

このような方は、ハムストリングスやお尻のストレッチを行ってみてください!

③脊柱の湾曲

前屈した際に背骨全体がきれいな弧を描いていれば正常ですが、どこか一直線になっていた場合、そこの部位の背骨の硬さが考えられます。

このような方は、キャット&カウなどのエクササイズで動きの悪い背骨を動かすように意識しながら行ってみてください!

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