突然ですが「痛み」って正しく説明できますか?
「◯◯が痛いんだよね〜」
こんな悩みをお持ちの方は多いと思います。
- 姿勢が悪いから?
- 歪んでいるから?
- 筋肉が硬いから?
こんな説明をしていませんか?
もしかしたら、このような説明が痛みを長期化させているかもしれません…
人に触れたり直接運動を指導する者として、正しく「痛み」を知り、伝えられるようになりましょう!
2020年 国際疼痛学会は1979年以来、41年ぶりに「痛みの定義」の改訂を行いました。
これを元に「痛み」についてお伝えします。
目次
痛みの定義
簡単にまとめると
- 組織に問題がなくても痛みを感じることもあるよ
- 不快な感覚やその時の感情でも痛みを感じるよ
- 生物学的、心理的、社会的要因が複雑に関係するよ(後ほど詳しく解説)
- 人生での経験で痛みを学ぶよ
- 痛みは健康に悪影響を及ぼすよ
- 言葉による表現は痛みを表す1つの表現にすぎないよ
要するに、痛みは「姿勢や歪み、筋肉の問題だけではないよ!」ということです。
信念や情動、家庭環境や職場環境など人間関係も関係しています。
まずは「人を診る」ことが大切ですね!
痛みのBPS model
痛みは「生物学的要素」「心理学的要素」「社会学的要素」が複雑に関係しています。
どの要素が多く「痛み」に関係しているかは人それぞれです。
こんな方もいれば
こんな方
こんな方もいます。
痛みの相談をされたら「どの要素が大きいのだろう?」と考えてみてください。
そのためにも寄り添った対応とコニュニケーションが大切ですね!
痛みの悪循環
慢性的な「痛み」をお持ちの方は負のループ(図の左側、赤い矢印)に陥っていることが多くみられます。
トレーナーやインストラクターは「痛み」を知っているか、知らないか、「痛み」を正しく伝えられるか、伝えられないかでその後の症状の改善に大きな差が生まれると思います。
負のループから抜け出すためにも共感する姿勢や気遣い、声かけ1つが大切になります。
痛みのまとめ
少し難しい内容だったと思いますが、いかがだったでしょうか?
「痛み」はたくさんの要因が複雑に絡んでいます。
あなたの気遣い、声かけ1つでその方の「痛み」を良くすることも、悪くすることも出来るかもしれません。
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