骨盤底筋と聞いて妊婦さんや産後の方なら馴染みのある方も多いのでしょう。
骨盤底筋は内臓を下から支えてくれる役割があります。
この骨盤底筋は腰が丸まった姿勢だと負担がかかってしまいます。なぜでしょうか?
さらに腰が丸まった姿勢は骨盤底筋に負担がかかるだけではなく、体に対する良くないことがたくさんあります。
骨盤底筋に負担の少ない姿勢
骨盤の前で触れることの出来るASISと恥骨を結んだ三角形が床と垂直
このポジションを作ることで骨盤底筋にかかる負担が少なくなります。
内臓の重みは骨盤による骨性の支持と筋肉による筋性の支持に大きく分ける事ができます。
三角形が床と垂直の姿勢を取ることで内臓の重みは骨構造によって受け止められ、骨盤底筋にかかる負荷は少なくてすみます。
骨盤底筋に負担がかかる姿勢
骨盤が後ろに丸まった姿勢です。
このような姿勢では内臓の重みは骨盤底筋に対して垂直に加わることになり、負担も大きくなります。
妊娠中でお腹の大きな女性はこの姿勢によりお腹の重さを骨盤底筋に頼っていることで腰や骨盤の痛みに繋がっている方も多いです。
骨盤周辺を安定させるためには4つのインナーマッスルが共に収縮して働くことが大切です。
4つのインナーマッスル
- 多裂筋
- 腹横筋
- 横隔膜
- 骨盤底筋
骨盤が丸まり、姿勢が悪くなることで骨盤底筋に負担がかかるだけではなく、
- 腰が丸まることで多裂筋が働かない
- 猫背により胸郭が硬くなり横隔膜が働かない
- ぽっこりお腹になり腹横筋が働かない
なんてことにも繋がります。
骨盤底筋に効く椅子の座り方
「背もたれに寄りかかりながら座る」場合と「背もたれに寄りかからず座る」場合では安静時の骨盤底筋の活動に大きな差があります。
結果として「背もたれに寄りかからず座る」方が骨盤底筋の活動が有意に高まります。
普段から骨盤底筋を意識したエクササイズを行っている方も、日常生活で背もたれに寄りかからずに座ることでさらに効果を高める事ができます。
運動するのが苦手なんだよね…という方も座り方1つで骨盤底筋を使えますので意識してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 骨盤の三角形が床と垂直が理想
- 骨盤が丸まった姿勢だと骨盤底筋に負担がかかる
- 背もたれを使わないで座ると骨盤底筋に良い
これらを意識して日常生活を過ごしてみて下さい!
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