解剖学や運動連鎖から考える【股関節エクササイズのコツ】

股関節を動かすエクササイズは数多くありますね。

エクササイズ中に痛みやはまっていない感じ、不安定感を訴える方はいませんか?

今回は股関節の解剖から痛みの原因、運動連鎖を理解し日頃のエクササイズの参考にしてみてください!

目次

股関節の解剖学

股関節は骨盤と大腿骨から構成される関節です。

骨盤側には臼蓋という受け皿があり、そこに大腿骨の骨頭がはまり込むことで関節を成しています。

運動として屈曲伸展、外転内転、外旋内旋と色々な方向に動くことができるため自由度は高いですが、その分不安定でもある関節です。構造としては肩関節と似ていますね。

股関節の後方は臼蓋という受け皿がありますが、前方は靭帯や筋肉によるサポートが中心となります。そのため、前方への安定性が低いという特徴があります。

股関節の痛み

画像右側がインナーマッスル

先ほどお伝えしたように前方への安定性が低いのが股関節です。

股関節のインナーマッスルが上手く働いていないと骨頭が前方へ過剰に動いてしまい、前を覆っている靭帯や筋肉に繰り返しストレスがかかります。

また、前方にずれた状態で股関節を深く屈曲すると臼蓋と大腿骨頭の間で組織が挟み込まれ、痛みにつながります。

股関節というとインナーマッスルが注目されがちですが小臀筋も非常に大切な役割をしています。小臀筋は関節包にも付着するため、しっかり働ことで関節包の挟み込みを防止してくれます。

運動連鎖から考える股関節の動き

股関節は骨盤の動きとも関係し、大腿骨、下腿、足関節と運動が連鎖していきます。

骨盤を後傾すると股関節は屈曲・外転・外旋し、膝関節は屈曲、下腿は外旋され、足関節は背屈位に

骨盤を前傾すると股関節は伸展・内転・内旋し、膝関節は伸展、下腿は内旋され、足関節は底屈位に

骨盤が後傾するということは臼蓋が上を向きます。この時、股関節は屈曲しますので骨頭の向きが臼蓋に対して噛み合っていません。骨盤が前傾した場合も然りです。

股関節がはまり込み、安定した状態で動かすには股関節屈曲時には骨盤は前傾、股関節伸展時に骨盤は後傾状態にある必要があります。

まとめ

仰向けやうつ伏せで股関節を動かすエクササイズでは骨盤の位置が不安定になりやすく、運動を始めたばかりの方は難しいかもしれません。

そんな方は、四つ這いでの運動がおすすめです。四つ這いで行うことで床からの圧で骨頭が臼蓋にはまり込みやすく、骨盤の位置も修正しやすいです。

今回お伝えした内容を意識し、日頃のエクササイズに取り入れてみてください!

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