ぽっこりお腹を解消にも大切な腹横筋ですが、そのほかにも体幹の安定に密に関わっています!
今回は体幹のインナーマッスルの1つである腹横筋についてお伝えします。
インナーマッスルの役割
インナーマッスルは体の深層にある筋肉で脊柱の安定に関与します。
インナーマッスルを使うと、アウターマッスルを過度に使わず姿勢が保持でき、アウターマッスルの緊張を抑制することができます。
体幹にあるインナーマッスルとして多裂筋、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋があります。これらが共同で収縮することによって腹腔内圧が高まり、体感を安定させます。
腹横筋の特徴
腹横筋は上部、中部、下部繊維に分けることができます。
上部繊維 | 胸郭と白線(おなかの真ん中の縦線)の安定性に関与 |
中部繊維 | 胸腰筋膜につながているため、緊張させることで腰椎の安定性に関与 |
下部繊維 | 仙腸関節を圧縮することによる安定性に関与 |
すべて体幹の安定性に関与しています。
また、中部繊維が収縮することで腹腔内圧を上昇させ、安定させる効果もあります。
どうゆうときにつかわれる?
腹横筋は立っている間や運動方向にかかわらず、体の重心を不安定にする姿勢の揺れに常に反応しています。
肩を動かしたときや、股関節を動かしたときにも反応しています。肩や股関節が動く前に瞬間的に働き、体感を安定させる役割があります。
ドローイン
腹横筋を選択的にトレーニングする種目としてドローインを行うことが多いと思います。
「息を吸って、おなかを凹ませながら息を吐きましょう」
このようにお伝えしたときによくあるパターンとして
下部肋骨が浮き上がる方が少なからず見られます。肋骨を閉じた状態で行うようにしましょう!
仰向きで行うのが分かりやすいと思いますが、慣れてきたら座位、四つん這い位、立位など姿勢を変えたり、バランスボールなど不安定な場所で行うことで活動が高まると言われています。
まとめ
・多裂筋、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋が共同収縮することにより、腹腔内圧が高まり、体幹が安定する
・そのなかでも腹横筋は手足を動かす瞬間に働き、体幹を安定させる
ドローインの他に、四つん這いで手足を挙げたり、片足ブリッジやサイドブリッジでも鍛えることができますので是非やってみてください!
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