プリッとしたきれいなお尻に必要な「大殿筋」
大殿筋が衰えてしまうとお尻全体が垂れ下がってしまいます。
また、股関節の動きにも関係しているため歩行にも影響します。
脚を後ろに蹴り出すときに使う筋肉ですので、大殿筋が使えていないとペタペタとした歩行に…
たら〜んと垂れ下がっていることで後ろ姿も老け込んでしまいます。
お尻を正しく使うことで、きれいに歩けるようになり、歩くときに脚に余計な負担がかからなくなるので疲れにくく、効率よく歩けるようになります。
- お尻が垂れ下がっている
- お尻の形がくっきりしない
- スキニーパンツが似合わない
こんなお悩みを解決するため、今回は「大殿筋」を詳しく学び、日頃のエクササイズに活かしてみてください!
大殿筋の解剖学
![](https://blog.pilates-and-a.com/wp-content/uploads/2021/07/大殿筋2-1024x1024.png)
起始
仙骨後面の側方、腸骨の殿筋面の後方、胸腰筋膜と仙結節靭帯
停止
上部線維:腸脛靭帯
下部線維:殿筋粗面
支配神経
下殿神経(L5〜S2)
大殿筋の特徴
大殿筋はハムストリングスと共に働き、股関節の伸展に作用します。合わせて股関節の外旋にも関与する筋肉です。
大腿骨を固定した場合では、骨盤の後傾に作用します。
腰部にある胸腰筋膜に付着するため、ここの緊張を調整し、腰部の安定化に関与します。
また、大殿筋は上部線維と下部線維に分けることができ、以下の動きに関与しています。
上部線維:股関節の伸展、外転
下部線維:股関節の伸展、内転
スポーツ動作における大殿筋
陸上のスタートダッシュでは大殿筋に機能がとても重要でダッシュ力アップのために強化すべき筋肉の一つと言われています。
また、野球やゴルフなど体幹の回旋を多く含んだスポーツでは大殿筋が硬くなると骨盤の回旋の動きが制限され、腰椎における回旋運動の代償が入り、腰に負担がかかります。
大殿筋の運動学
股関節の伸展には大殿筋とハムストリングスが関与しています。
どちらとも股関節が軽度屈曲位の時に伸展する力が最大となります。ただし、股関節が伸展位である場合は大殿筋の力の方が大きくなります。
大殿筋を鍛えるためには、股関節を伸展し、さらに伸展させる動きが必要になります。
エクササイズで股関節の伸展運動を行なった際に大殿筋の機能が低下しているとハムストリングスや大腿筋膜張筋に負担がかかり、関節への負荷が増加してしまいます。
ですので大殿筋はしっかり鍛えておきましょう!
まとめ
今回は、プリッとしたきれいなお尻を作るために必要な大殿筋についてお伝えしました。
股関節の伸展からさらに伸展で鍛えることができ、股関節の伸展から外転、内転を行うことによって上部線維、下部線維に分けて鍛えることもできます。
大殿筋を鍛える際は、これらを意識してエクササイズを行なってみてください!
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