脊柱動きがまとめて分かる3部作です!
頸椎、胸椎、腰椎とお伝えしていきます。そのなかでも今回は「頸椎編!」
首の動きにさを感じている方は、頸椎の動きを理解して動くことで和らぐかも!
目次
脊柱の椎間関節の可動域
脊椎は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、そして仙骨のブロックが積み上げられた構造になっています。
それぞれのブロックには関節があり、頸椎椎間関節、胸椎椎間関節、腰椎椎間関節があります。
今回は、頸椎椎間関節についてお伝えします。
頸椎椎間関節
まずは頸椎の可動域をみてきましょう。
頸椎全体 | 可動域 |
屈曲 | 45~50° |
伸展 | 75~80° |
回旋 | 65~75° |
側屈 | 35~40° |
頸部の全体の動きとしてはこのようになっています。
もう少し詳しく見ていくと
頭部~頸椎1番 | 可動域 |
屈曲 | 5° |
伸展 | 10° |
回旋 | ー |
側屈 | 5° |
頸椎1番~2番 | 可動域 |
屈曲 | 5° |
伸展 | 10° |
回旋 | 35~40° |
側屈 | ー |
頸椎2番~7番 | 可動域 |
屈曲 | 35~40° |
伸展 | 55~60° |
回旋 | 30~35° |
側屈 | 30~35° |
上記のように分けることができます。
- 屈曲、伸展、側屈は2番~7番
- 回旋は1番~2番
簡単にまとめるとこのようになります。
頸椎全体での回旋可動域が65°~75°に対して頸椎1番~2番で35°~40°の可動域を担っています。
回旋はほぼ半分を1番~2番で行っています。
頸椎の運動連鎖
頸椎の側屈時に回旋を伴うという複合運動のことを言います。
【後頭骨~頸椎1番~2番】
側屈すると反対方向の回旋を伴う
例)頭部を左に側屈すると頸椎は右に回旋する
【頸椎2番~7番】
側屈と回旋方向は同じ方向
例)頭部を左に側屈すると頸椎は左に回旋する
運動連鎖をどう活かす?
簡潔に…「頸椎の回旋可動域が悪い人には側屈運動を行おう!」です。
まとめ
- 回旋可動域は1番~2番で頸椎全体の半分の回旋可動域を担っている
- 回旋可動域が悪い人には側屈運動を行おう
今回は頸椎椎間関節の動きについてお伝えしました。
頸椎の動きのみに注目しましたが、胸椎の動きも頸椎に関係してくるためとても大切です。
次回は「胸椎編!」です!
【背骨の動きの教科書】胸椎編!
【胸椎椎間関節】 胸椎には両側にそれぞれ12対、計24対の椎間関節があります。 また、胸椎~肋骨~胸骨と胸部全体を骨で囲っているため、脊柱の最も構造的に安定し…
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